日経マネーの個人投資家1.3万人調査の結果が発表になりました。
その結果を見ると、投資スタイルにより勝ち組・負け組が分かれました。
日経マネーの個人投資家1.3万人調査とは
日経マネーが毎年実施している個人投資家向けの調査です。今年で12回目であり、今年は1万3137人が回答しました。調査回答者の中で金融資産が1億円を超えているのが547人となりました。
投資で勝つ人と勝てない人の間にはどのような違いがあるのか。本調査から、人物像や運用法の違いを明らかにしていこう。
具体的には2015年~17年のリスク資産の運用成績が3年連続5%以上だった人を「勝ってる人」、3年連続マイナスだった人を「勝てない人」として、両者の違いを分析している(リスク資産への投資歴が3年以上ある7602人中、「勝ってる人」は1921人、「勝てない人」は475人)。
勝ち組の投資スタイル
年収500万~600万円が最も多く、先進国株投信の保有が多いです。また保有資産では国内REITが16.8%と高い。高配当・優待ねらいのコツコツ投資も多いです。
負け組の投資スタイル
年収100万~300万円が中心であり、FX(外国為替証拠金)取引が目立つ。イナゴ投資、テーマ投資など、デイトレードを含む短期売買の割合高い。
FXはハイレバレッジの取引が行えるのが特徴で、大勝ちが狙える半面、失敗した時の損失も大きくなりやすい。勝てない人は、高リスクの取引で損失を重ねた可能性がある。
結果考察
負け組の投資スタイルで、短期投資が多いのは理解できます。FXや(株式)デイトレやイナゴ投資はゼロサムの投資であり、売買手数料を考慮すると長期的には資産を減らす投機だからです。
株価が堅調であり、バイ&ホールドになる高配当・優待ねらいのコツコツ投資も運用結果にプラスに働いたようです。
一番意外だったのが、チャート分析重視のテクニカル投資が負け組に分類されたことです。確かに最近はゴールデンクロスやデッドクロスのことを話題にするブログは見ないですね。